新世紀エヴァンゲリオン 第拾四話 「ゼーレ、魂の座」 【解説】

第拾四話 「ゼーレ、魂の座」

前半は第壱話「使徒、襲来」から第拾参話「使徒、侵入」までの使徒戦の総集編、後半はエヴァンゲリオンの機体相互互換実験のお話になっています。ゼーレと碇ゲンドウの思惑の違いが少し見えて来ます。

使徒戦の総集編

前半は使徒戦の総集編になっています。これまでに登場した使徒の名前がここで判明します。

第3使徒サキエル襲来

第3使徒サキエル戦。初の使徒との交戦。エヴァンゲリオン初号機の暴走により第3使徒サキエルを自爆に追い込み殲滅。サードチルドレン(三人目の適格者)、エヴァ初号機専属操縦者、碇シンジの初出撃であり、エヴァンゲリオン初号機の初戦闘でした。この第3使徒サキエルとエヴァンゲリオン初号機による第3新東京市街戦は第一次直上会戦と呼ばれていました。

エヴァンゲリオン初号機の暴走後の映像に重ねて作戦課長葛城ミサト一尉が中間報告書を読み上げられていました。

第4使徒シャムシエル襲来

第4使徒シャムシエル戦。エヴァンゲリオン初号機によって第4使徒シャムシエル沈黙。この第4使徒シャムシエルとエヴァンゲリオン初号機による第3新東京市街戦は第二次直上会戦と呼ばれていました。この戦いによりネルフは原形を留めた使徒のサンプルを入手。しかし、その分析結果の最終報告は提出されてはいないようでした。

鈴原トウジの作文よりの抜粋が読み上げられていました。そこには第3使徒サキエル戦で怪我をした鈴原トウジの小学2年生になる妹が怪我をした事と、妹に怪我を負わせる原因となった人間達への恨みが綴られていました。

洞木ヒカリの手記(一部)が読み上げられていました。そこには避難時の様子が語られていました。

第5使徒ラミエル襲来

第5使徒ラミエル戦。使徒の一部がジオフロントに侵入。ヤシマ作戦により第5使徒ラミエル沈黙。ファーストチルドレン(最初の適格者)、エヴァ零号機専属操縦者、綾波レイの初出撃であり、エヴァンゲリオン零号機の初出撃でした。

相田ケンスケの個人資料よりの抜粋が読み上げられていました。相田ケンスケはヤシマ作戦の中でエヴァンゲリオン零号機が敵の粒子砲からエヴァンゲリオン初号機を身を以て守ったと確信していました。それは、綾波レイが自分の存在を希薄に感じているように見える事からであり、相田ケンスケはペシミズムとも違う何かを綾波レイに感じるそうです。

第6使徒ラミエルとの遭遇

第6使徒ガギエル戦。エヴァンゲリオン弐号機によって第6使徒ラミエル殲滅。初の水中戦。セカンドチルドレン(二人目の適格者)、エヴァンゲリオン弐号機専属操縦者、惣流・アスカ・ラングレーの初出撃であり、エヴァンゲリオン弐号機の初出撃でした。この第6使徒ガギエルとの戦いは旧伊東沖遭遇戦と呼ばれていました。

ゼーレはこれをシナリオから少し離れた事件だと言っていました。しかし、碇ゲンドウによれば結果は予測範囲内の事であり、修正は可能との事でした。

第7使徒イスラフェル襲来

第7使徒イスラフェル戦。初の分離、合体能力を有する使徒。エヴァンゲリオン初号機とエヴァンゲリオン弐号機の2体による2点同時過重攻撃にて殲滅。

第8使徒サンダルフォン

第8使徒サンダルフォン戦。第8使徒サンダルフォンを浅間山火口内にて発見。ネルフは指令A-17を発令し、初の捕獲作戦を展開。電磁光波柵内へ一時的に拘束するも電磁膜を寸裂され、捕獲作戦は中断。使徒殲滅へ変更となり、エヴァンゲリオン弐号機によって第8使徒サンダルフォン殲滅。

エヴァンゲリオン零号機 : 再就役

エヴァンゲリオン零号機が第6使徒ラミエル戦での損傷復旧と改装作業終了し、再就役を果たしたのは第8使徒サンダルフォン戦の後、第9使徒マトリエル戦の前のようです。改装に伴いエヴァンゲリオン零号機の本体色はそれまでの黄色から青色へと変更されていました。

第8使徒サンダルフォン戦の際、エヴァンゲリオン零号機に就いては...特殊装備が規格外であるため...として作戦には参加させませんでしたが、その時点では復旧改装作業は終了していなかったようです。ただ、戦闘が十分に可能な状態で無ければ特殊装備云々の話はしないと思うので、復旧作業と改装作業の一方か、あるいは両方が終了していなかったにしても戦闘は十分に可能な状態ではあったと考えられます。

第9使徒マトリエル襲来

第9使徒マトリエル襲来。エヴァンゲリオン初号機、エヴァンゲリオン弐号機、エヴァンゲリオン零号機の3機による初の同時作戦を展開。エヴァンゲリオン初号機のライフル掃射によって第9使徒マトリエル沈黙。

第10使徒サハクィエル襲来

第10使徒サハクィエル戦来。成層圏より飛来する第10使徒サハクィエルに対し、エヴァンゲリオン初号機、エヴァンゲリオン弐号機、エヴァンゲリオン零号機の3機によって地上への激突を防ぎ、直接要撃にて殲滅。

第11使徒(イロウル)侵入

第11使徒(イロウル)戦。襲来事実は現在未確認、ネルフ本部へ直接侵入との流説あり...とされていました。

第11使徒イロウルの名前に就いてはこの第拾四話「ゼーレ、魂の座」では明かされていませんでした。

人類補完委員会 特別召集会議

人類補完委員会にとっては使徒のネルフ本部侵入は予定外の事のようでした。

ゼーレメンバー :
「まして、セントラルドグマへの侵入を許すとはな」

ゼーレメンバー :
「もし接触が起これば、全ての計画が水泡と化したところだ」

「接触」はターミナルドグマに捕らえられているアダム(この段階ではアダムがどこにいるかは明かされていません。)との接触の事だと思われます。「計画が水泡に帰す」と言うのは、接触によってサードインパクトが起こると言うよりは、アダム(アダムと偽ったリリス)が汚染されては人類補完計画が台無しになると言う意味であるように思います。

ゼーレメンバーは使徒の侵入があったものとして会話を進めていましたが、これに対し、碇ゲンドウは報告は誤報で使徒侵入の事実は無いと言い切っていました。

ゼーレメンバー :
「笑わせるな、事実の隠蔽は君の十八番(おはこ)では無いか」

碇ゲンドウはゼーレのメンバー達に対して「マギのレコーダーを調べて下さっても結構です。その事実は記録されておりません」と言っていましたが、その感じからすると碇ゲンドウは既に証拠を隠滅する手を打った後のようであり、マギからは事実を知る事は出来なそうです。

碇ゲンドウ :
「タイムスケジュールは死海文書の記述通りに進んでおります」

「タイムスケジュール」は人類補完計画のそれを指していると思われます。

ここで物語内に初めて「死海文書()」と言う言葉が出て来ますが、碇ゲンドウの「死海文書の記述通りに...」と言う台詞からすると、死海文書に人類補完計画に関係する記述があり、人類補完委員会(碇ゲンドウも含め)はそれに従って計画を進めていると言えそうです。

(「死海文書」に就いては、通常、姫は「死海写本」と言う呼び方を使っていますが、ここでは「エヴァンゲリオン」に合わせて「死海文書」と言う呼び方を使いたいと思います。)

姫は死海文書に就いては貴重な歴史的資料としての面しか知らないのですが、この「エヴァンゲリオン」の物語内での死海文書は実際の死海文書とは異なる内容のものになっているようです。

物語内では死海文書の具体的な内容が明かされる事はありませんが、「死海文書には公開されていない部分、意図的に隠された部分があり、そこには使徒に就いてであったり、人類の未来を左右するような重要な事であったりが書かれている」と言うような設定になっているものと推測されます。オカルト好きの人間の中には「飛躍した思考」を使って物事を自分の見たいように変えて行く人間が見受けられますが、ここでの死海文書、現実との差異が大きく見られる死海文書はそう言った人間には好まれそうな設定であるように思います。

人類補完委員会の特別召集会議が終わり、結局、碇ゲンドウは罪も責任も言及されずに済んでいました。

第1回機体相互互換試験 : 被験者 綾波レイ

機体相互互換試験。エヴァンゲリオン初号機内の綾波レイは心に浮かんで来るものを流れ行くままに眺めているような状態にありました。

これは受動的瞑想を行っている時と同じような状態のように見えます。受動的瞑想とは連鎖して浮かび上がって来るものを流れのままに眺めるだけの瞑想です。

受動的瞑想は姫もたまに行います。(綾波レイは意識的に行っている訳ではなさそうですが。)ただ、これは物事を深く見つめるための瞑想では無く、(少なくとも姫にとっては)自分の意識が緩やかに流れて行く方向、自分の連想が何気無く向かう方向のようなものを探りたい時に行う瞑想法であり、有用な面もあるので不必要とは言えませんが、必要性は高く無いと感じています。姫が行う瞑想は大抵は能動的瞑想です。

綾波レイの中では最初は山、空、太陽、水、花、赤い空と言った自然の中にある在り来たりなものから連想が始まっていました。「碇ゲンドウ」は「水」と結び付けられていていました。それは「気持ちいい事」のようです。「花」に就いては「同じものがいっぱい、いらないものもいっぱい」と感じていました。同じものが沢山ある事を良いとは感じていないようです。「赤い空」からは「赤い色」への連想へと繫がっていました。その中の「赤い色は嫌い」は恐らくその後に続いた「血」との関係からだと思われます。「赤い空」からの連想の中の「赤い土から作られた人間」はアダム、人間の事だと思います。

自然の後は、街、エヴァ、人間と続き、自分、他人(自分の中の他人)と続いていました。この中での「心の入れ物、エントリープラグ、それは魂の座」からは私(肉体的自分)もエントリープラグも心の入れ物であり、魂の座であると言う事が分かります。自分...「私」に就いては「私は誰、私は何、私は何、私は何、私は何」と言った疑問から始まり、肉体を境界線とした自分(自分や他人が見ている外見的な自分)から内面へと入って行き、その先は内的他人へと繫がっていました。

綾波レイ :
「碇君、この人知ってる葛城三佐、赤城博士、みんな、クラスメイト、弐号機パイロット、碇指令...。あなた誰、あなた誰、あなた誰」

「みんな」は鈴原トウジと相田ケンスケ、「クラスメイト」は洞木ヒカリです。「碇指令」は本人では無く碇ゲンドウのメガネになっていました。

綾波レイの中で浮かんでは消えて行く他人。最後は(「あなた誰、あなた誰、あなた誰」のところでは)綾波レイ、そして、エヴァンゲリオン初号機(頭部装甲を失った状態)の姿が浮かんでいました。

多数の同じ綾波レイが連なっている

「私は誰、私は何、私は何...」と言う台詞と共に沢山の綾波レイが連なっている場面。この「私」からの連想では「花」からの連想にあった「同じものがいっぱい、いらないものもいっぱい」との繫がりも感じられる。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

エヴァンゲリオン初号機とエヴァンゲリオン零号機

綾波レイ :
「碇君のにおいがする」

エヴァンゲリオン初号機に初めて乗った感想を赤木リツコに聞かれて答えた綾波レイの台詞です。嗅覚が感じる臭いでは無く、碇シンジがそこにいた事の雰囲気のようなものを指しての言葉だと思われます。

エヴァンゲリオン初号機に乗った綾波レイのシンクロ率はエヴァンゲリオン零号機に乗っている時とほぼ変わらないようでした。

綾波レイがエヴァンゲリオン初号機とシンクロ可能なのはエヴァンゲリオン零号機とエヴァンゲリオン初号機はパーソナルパターンも酷似しているためのようです。

綾波レイを乗せたエヴァンゲリオン初号機の互換性に問題は検出されませんでした。

第87回機体連動試験 : 被験者 惣流・アスカ・ラングレー

惣流・アスカ・ラングレーはエヴァンゲリオン弐号機に乗ってテストを行っていました。機体相互互換試験には参加していないようです。

惣流・アスカ・ラングレーが自分も機体相互互換試験に参加しなくて良いのかと葛城ミサトに聞いた際、葛城ミサトは...エヴァンゲリオン初号機とエヴァンゲリオン零号機のパイロットの入れ替えが可能なのは両機のパーソナルパターンが酷似しているからであって、惣流・アスカ・ラングレーが他の機体に乗ったり、エヴァンゲリオン弐号機に他のパイロットが乗ったりしても上手くは行かない...と分かっているようでしたが、惣流・アスカ・ラングレーには余計な事は話さず、「どうせアスカは弐号機以外、乗る気ないでしょ」と惣流・アスカ・ラングレーに合わせた扱いを見せていました。以前に碇シンジに指摘され、碇シンジにも見せていた葛城ミサトの「がさつ」ですが、ここではそれが改善されているように見えました。

第1回機体相互互換試験 : 被験者 被験者碇シンジ

碇シンジ :
「いえ、ただ、綾波のにおいがする」

初めて乗ったエヴァンゲリオン零号機に就いて伊吹マヤに違和感があるかと聞かれて答えた碇シンジの台詞です。エヴァンゲリオン初号機に乗った綾波レイも同じような事を答えていました。

碇シンジとエヴァンゲリオン零号機のシンクロ率は良い値ではあるけれど、エヴァンゲリオン初号機に乗った時ほどのシンクロ率は出ていないようでした。パーソナルパターンの酷似しているエヴァンゲリオン零号機ですが、碇シンジは綾波レイと違い、エヴァンゲリオン初号機とエヴァンゲリオン零号機では差が出るようです。

ダミーシステム

赤木リツコ :
「これであの計画、遂行出来るわね」

伊吹マヤ :
「ダミーシステムですか。先輩の前ですけど、私はあまり」

赤木リツコ :
「感心しないのは分かるわ。しかし、備えは常に必要なのよ。人が生きて行くためにはね」

綾波レイと碇シンジによる機体相互互換試験はダミーシステムの計画を進めるためのもののようです。(それだけのためかどうかは分かりませんが。)

ダミーシステムに就いてはここではその内容は語られていませんが、目的のためには必要なものであっても、感心出来るものでは無いようです。

伊吹マヤ :
「先輩を尊敬してますし、自分の仕事はします。でも、納得は出来ません」

赤木リツコ :
「潔癖症はね、辛いわよ。人の間で生きて行くのが」、「汚れたと感じた時、分かるわ、それが」

ここでの伊吹マヤは赤木リツコの言葉に対して「分かりたくい」と言ったような顔を見せていました。

惣流・アスカ・ラングレー :
「どう、シンちゃん、ママのおっぱいは。それともお腹の中かなー」

碇シンジを冷やかした惣流・アスカ・ラングレーの言葉ですが、LCLで満たされたエントリープラグを「(母親の)お腹の中」と表現したのは、知ってか偶然か、上手い表現になっていると思います。

エヴァンゲリオン零号機 : 暴走

A10神経接続後、碇シンジの頭の中に「綾波レイと似た違う何か」が入り込んで来ます。その直後、エヴァンゲリオン零号機からの侵食によって碇シンジに精神汚染が発生。エヴァンゲリオン零号機は制御不能に陥り、暴走を起こしていました。

暴走するエヴァンゲリオン零号機に対して直ぐに外部電源の切り離しが行われ、エヴァンゲリオン零号機は内部電源に切り替わっていました。エントリープラグ内の碇シンジの状態はモニター出来ずに不明。エントリープラグのオートイジェクションは作動しませんでした。

赤木リツコ :
「また同じなの、あの時と。シンジ君を取り込むつもり?」

エヴァンゲリオン零号機の暴走は以前に綾波レイをパイロットとした起動実験時にも起こっていますが、「取り込むつもり?」と言う言葉からここでの「あの時」と言うのはそれでは無く、(この段階ではまだ語られていない)碇ユイがエヴァンゲリオン初号機に取り込まれた時の事を指しているように思われます。

暴走するエヴァンゲリオン零号機は綾波レイの姿が見える窓に殴りかかっていました。綾波レイは避難しようともせず、自分の目の前にある窓を殴り付けているエヴァンゲリオン零号機をじっと見ていました。

エヴァンゲリオン零号機は、その後、壁に頭を打ち付けている最中に内部電源が終了し、活動を停止していました。

葛城ミサト :
「まさかレイを殺そうとしたの?零号機が」

エヴァンゲリオン零号機が壁を殴り付ける姿は葛城ミサトには綾波レイを殴り殺そうとしてるように見えたようですが...。

赤木リツコ :
「零号機が殴りたかったのは私ね、間違いなく」

その後の赤木リツコの(心の中での)言葉からすると、狙われたのは綾波レイでは無く赤木リツコだったようです。

葛城ミサトがエヴァンゲリオン零号機の前回の暴走事故と今回の暴走事故との関係を赤木リツコに聞いた際には、赤木リツコは「今はまだ何も言えないわ」と何も語りませんでしたが、前回も今回も暴走したエヴァンゲリオン零号機に狙われたのが赤木リツコだと言う点に関しては共通してるようです。

病院 : 碇シンジ

碇シンジ :
「やだな、またこの天井だ」

碇シンジは病院で意識を回復していました。精神汚染による後遺症は無し。エヴァンゲリオン零号機の暴走事故の事は何も憶えていないようでした。

ネルフ本部 : 司令官執務室

冬月コウゾウ :
「予定外な使徒侵入。その事実を知った委員会による突き上げ。ただ文句を言うだけが仕事の下らない連中だがな」

碇ゲンドウ :
「切り札は全てこちらが擁している。彼らは何も出来んよ」

碇ゲンドウ :
「全て我々のシナリオ通りだ。問題ない」

これまではゼーレに従っているように見えた碇ゲンドウですが、ゼーレとは違う自らのシナリオを持ち、ゼーレを謀り、出し抜こうとしている事がここで見えて来ます。

人類補完委員会の特別召集会議でキール・ローレンツが言った「だが、君が新たなるシナリオを作る必要は無い」と言う言葉に対し、碇ゲンドウは「分かっております。全てはゼーレのシナリオ通りに」と答えていましたので、表向きはゼーレに従い、その一方で秘密裏に自分達の計画を進めていると言えそうです。ただ、キール・ローレンツの台詞からするとゼーレは、疑いまでは行かないにしても、碇ゲンドウに対してある程度の懸念は抱いているように思います。

冬月コウゾウ :
「アダム計画はどうなんだ」

碇ゲンドウ :
「順調だ、2パーセントも遅れていない」

冬月コウゾウ :
「では、ロンギヌスの槍は」

碇ゲンドウ :
「予定通りだ。作業はレイが行っている」

碇ゲンドウと冬月コウゾウのこの会話の後、綾波レイの乗るエヴァンゲリオン零号機がネルフ施設内と思われる場所をどこかへと向かって歩いて行く場面になります。エヴァンゲリオン零号機の右手には赤い色の棒状の物体が握られていました。

碇ゲンドウと冬月コウゾウの会話からすると、エヴァンゲリオン零号機の右手にある棒状の物体が「ロンギヌスの槍」であると思われます。(エヴァンゲリオン零号機が手に持っている物体は明らかに「ロンギヌスの槍」ですが、この段階では碇ゲンドウと冬月コウゾウの会話から...恐らくこれが「ロンギヌスの槍」だろう...と推測出来る程度です。)

この段階ではこれ以上の事は推測出来ませんが、以降の物語の内容から、ここでの綾波レイはターミナルドグマのアダムに「ロンギヌスの槍」を刺す作業に向かったものと思われます。

「ロンギヌスの槍」と言う言葉はここで初めて登場した言葉ですが、第拾弐話「奇跡の価値は」の中で南極を進むUN空母の甲板に見られた巨大な棒状の積荷がこの「ロンギヌスの槍」だったのでは無いかと思われます。

「ロンギヌスの槍」を手に進むエヴァンゲリオン零号機

「ロンギヌスの槍」を手に進むエヴァンゲリオン零号機。これが第拾弐話「奇跡の価値は」で見られたUN空母の積荷であったと思われる。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

UN空母で運ばれる「ロンギヌスの槍」

第拾弐話「奇跡の価値は」より。南極を進むUN空母の飛行甲板に積まれている「ロンギヌスの槍」だと思われる物体。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

第拾四話「ゼーレ、魂の座」の終わりに

物語の前半に使徒戦の総集編になっています。この総集編では知らない情報(ここまでに明かされていなかった情報)も含まれているのでそれなりに興味を持って見る事が出来ましたし、何よりも第3使徒サキエルから第10使徒サハクィエルまでの使徒の名前が判明した事が嬉しかったのを憶えています。

この第拾四話「ゼーレ、魂の座」自体はそれほど見所の多いと言える話ではありませんが、碇ゲンドウがゼーレを謀ろうとしている事が見えて来たり、死海文書、アダム計画、「ロンギヌスの槍」と言った怪しげな言葉や物が出て来たりと、今後の盛り上がりを感じさせる話だと思います。

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