新世紀エヴァンゲリオン 第七話 「人の造りしもの」 【解説】

第七話 「人の造りしもの」

行使運転中に制御不能から炉心融解(熔融)の危機に陥ったJA(ジェット・アローン)を葛城ミサトが体を張って停止させるお話です。

碇ゲンドウ : 執務室

執務室で碇ゲンドウが電話をしていました。相手は声からして加持リョウジのようです。(この段階では電話の相手が誰であるかは不明です。エンディングのキャスト欄では「電話の男」になっています。)

電話で交わされていた話は具体的な名称を出さずに行われていたため内容が見え難いのですが、加持リョウジが碇ゲンドウに行っていたのは外部から受けた情報公開の請求に対してダミーを混ぜた情報を使って対処しておいたと言う報告のようでした。会話の途中に差し込まれた映像にあった書類がそのダミーを混ぜた情報を纏めた書類だと思われます。

加持リョウジ :
「で、どうです。例の計画の方も、こっちで手を打ちましょうか」

碇ゲンドウ :
「いや、君の資料を見る限り、問題はなかろう」

加持リョウジ :
「では、シナリオ通りに」

電話での会話は更に続き、そこでも具体的な内容は語られませんでしたが、ただ、会話の途中に差し込まれた映像からすると加持リョウジの言う「例の計画」はこの後に登場する「ジェット・アローン(JA)」の事のようでした。

...シナリオ通りに」と言う台詞からすると、この後に迎える顛末は既にこの段階から筋書きとして用意されていたものであったと言えそうです。

使徒と呼称される物体及び人類補完計画(仮称)に関する第1次中間報告書

碇ゲンドウと加持リョウジの前半の会話途中に差し込まれた映像。書類には「使徒と呼称される物体及び人類補完計画(仮称)に関する第1次中間報告書」と書かれている。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

JA(ジェット・アローン)

碇ゲンドウと加持リョウジの 後半の会話途中に差し込まれた映像。JA(ジェット・アローン)の写真。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

執務室の天井 : 「生命の樹」の概念図

執務室の天井には生命の樹の概念図が描かれていました。キルヒャーの「エジプトのオイディプス」からの図です。

この生命の樹の概念図はオープニングの中にも登場しています。また、(物語としてはまだかなり先の話になりますが、)劇場版「Air/まごころを、君に」の中でサードインパクト発動前にジオフロント上空に出現する生命の樹の図もこの図になります。

天井に描かれている生命の樹の図は碇ゲンドウ側(奥)がケテル、手前がマルクトになっているように見えます。

執務室の床には天井とは別の図が描かれていますが、こちらは(姫の知識不足により)それが何であるかは分かりません。ただ、このような形の図は宇宙図である事が多く、具体的な事は分からないまでも、これもその一つである可能性はあると思います。

執務室の天井に描かれた生命の樹の図

執務室の天井にはキルヒャーの「エジプトのオイディプス」からの図が見られる。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

葛城家の朝 1

葛城ミサトが起きて来ると既に碇シンジとペンペンが朝ご飯を食べ始めていました。

食卓の椅子に座った葛城ミサトは朝からビールを飲んでいましたが、碇シンジは、寝坊した事も含め、こう言った葛城ミサトの生活態度を良く思っていないようであり、朝食時の会話の中、朝からビールを飲む姿や朝の食事当番を怠った事に対して遠慮の無い言葉で批判的な態度を見せていました。更には葛城ミサトの生活態度と絡めて葛城ミサトが未だに独り身である事に触れたり、「ずぼら」である事に就いて指摘したりもしていました。

葛城ミサトはこの日は碇シンジの進路相談のために学校に行くようでした。

この時、葛城ミサトは碇シンジとの会話の中でそれを「仕事」と言ってしまい、その後、直ぐに自分の配慮の足りなさに気が付いたような表情を見せていました。進路相談の話をする前の会話の中で葛城ミサトは自らが「がさつ」である事に就いて触れていたのですが、その直ぐ後の場面でその「がさつ」な面、細かいところに気を配る事が出来ない面が出てしまったようです。

葛城ミサトの家に鈴原トウジと相田ケンスケが登校のお迎えにやって来て、碇シンジは二人一緒に学校へと出掛けていました。

鈴原トウジと相田ケンスケがお迎えに来た際には碇シンジは葛城ミサトに寝起きの薄着のままで鈴原トウジ、相田ケンスケの前に出て行かれる事を恥ずかしがっていました。

食事後、ペンペンは新聞に目を通しているようでした。内容を理解出来ているかどうかは不明です。

葛城ミサト :
「皮肉か」

碇シンジが学校へと出掛けた後に葛城ミサトが呟いた言葉です。

葛城ミサトに初めて会った時にも初対面の相手との会話の中で遠慮の無い言葉を見せていた碇シンジなので、ここに来ての葛城ミサトの「皮肉か」の言葉には今更と言った感じはありますが、一緒に暮らすようになってから会話の中に遠慮の無い言葉を混ぜる度合いは増したと言えるのかも知れません。

学校

碇シンジ登校後。碇シンジの通う学校に葛城ミサトがやって来ます。朝方に話してた進路相談のためだと思われます。

葛城ミサトが学校に乗って来た車は、以前の青い車とは違い、赤い車でした。

学校にやって来た葛城ミサトは、朝のだらしない葛城ミサトとは違い、きちんとした身なりをしていました。車の運転は乱暴でしたが...。

ネルフ施設内

エントリープラグ内での碇シンジの台詞からするとエントリープラグ内は血の匂いがするそうです。そして、なぜか落ち着くそうです。

葛城ミサト、赤木リツコ、日向マコト、伊吹マヤの会話ではエヴァンゲリオン零号機の大破した胸部パーツを新作する話、ドイツから弐号機が届く話、碇ゲンドウが会議のためネルフ本部を留守にしている話が出ていました。はどれも予算絡みの話のようでした。

碇ゲンドウ : UNの航空機で移動中

碇ゲンドウはUNの航空機に乗って移動中でした。

航空機内では碇ゲンドウが一人でいるところに1人の男がやって来て隣の座席に座り、碇ゲンドウにサンプル回収の修正予算が通った事やエヴァ6号機の予算が米国を除き承認された事を伝えていました。

会話の中では8号機建造の話も出ていました。パイロットはまだ見つかっていないそうです。

碇ゲンドウを乗せた航空機の下には地球が見え、そこには一部が赤く染まった海がありました。赤く染まっている場所はセカンドインパクトが起きた場所、南極のようです。(この段階ではそこが南極であると断言出来るほどの情報はありません。前後の話からして南極では無いかと推測出来る程度です。)

赤く染まった南極

赤く染まった南極が見える。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

セカンドインパクト

赤木リツコ :
「15年前、人類は、最初の使徒と呼称する人型の物体を南極で発見したの。でも、その調査中に原因不明の大爆発を起こしたの。それがセカンドインパクトの正体」

碇シンジ :
「じゃあ、僕らのやってる事は...」

赤木リツコ :
「予想され得るサードインパクトを未然に防ぐ、そのためにネルフとエヴァンゲリオンなのよ」

セカンドインパクトは南極への大質量隕石の落下が原因となって起こった大爆発とされていますが、それは表向きに用意されたものであり、実際には南極で発見した使徒の調査中に起こった大爆発だったようです。(この段階ではセカンドインパクト(南極での出来事)に就いてもサードインパクトに就いても詳しくは語られていませんが、使徒とセカンドインパクトが関係している事や(セカンドインパクトがそうであったように)使徒によるサードインパクトの可能性があると言う事が初めて分かります。)

碇シンジは使徒との戦いがサードインパクトを防ぐためのものである事をここで初めて知ったようです。これまでは何の説明もされずにいたようですし、単なる怪獣退治だと思っていたのかも知れません。

赤木リツコがセカンドインパクトの話をしている時の葛城ミサトは良い顔をしていませんでした。

葛城家の朝 2

次の日。同じように始まった朝でしたが、葛城ミサトは朝から確りと目を覚まし、化粧をして身なりを整えて部屋から出て来ていました。この葛城ミサトの姿には碇シンジもペンペンも驚いていました。

その後、葛城ミサトは仕事で旧東京へと行くと言って出掛けていました。この日の朝の葛城ミサトは、終始、真面目な表情でした。

第28放置區域(旧東京都心)

旧東京へと向かった葛城ミサトと赤木リツコは日本重化学工業共同体が主催するJA完成披露記念会の会場へと出向いていました。

会場では日本重化学工業共同体が完成させたJA(ジェット・アローン)の実演会の前座としてJAの完成を記念する会が行われていました。

会場の他のテーブルには沢山の人の姿が見られましたが、ネルフのテーブルには葛城ミサトと赤木リツコの姿しかありませんでした。日本重化学工業共同体側がネルフの人間を2人しか招待していないのでは無く、ネルフ側が2人しか出さなかったのかも知れません。

質疑応答

壇上の時田シロウが会場に質問を求めたところ、赤木リツコが手を挙げていました。

赤木リツコはJA(ジェット・アローン)が格闘を前提とした陸戦兵器でありながらリアクター(原子炉)を内燃機関として内臓している事に対してその安全性を問いますが、これに対して時田シロウはエヴァンゲリオンが内部電源で5分しか動かない事を挙げ、それと比較するとJAは連続150日間の作戦行動が可能だと切り返していました。

次に赤木リツコはJA(ジェット・アローン)が遠隔操縦ある事に対して緊急対処に問題を残すと指摘しますが、時田シロウはここでもエヴァンゲリオンを比較対象に持ち出し、パイロットに負担を掛けて精神汚染を起こすよりは人道的だと切り返します。更に、人的制御の問題に就いては制御不能に陥り暴走を許す危険極まりない兵器よりは安全だと言い、極秘と書かれた資料、第3使徒サキエル戦での暴走するエヴァンゲリオン初号機に就いて書かれた資料を出していました。

質疑応答の場のはずでしたが、ここでの時田シロウは質問に答えると言うよりは質問に託けてエヴァンゲリオンやネルフの事を貶めようとしているだけのように見えました。

時田シロウ :
「まさか、科学と人の心があの化け物を抑えるとでも...本気ですか」

赤木リツコ :
「ええ、勿論ですわ」

時田シロウ :
「人の心と言う曖昧なものに頼っているからネルフは先のような暴走を許すんですよ」

時田シロウと赤木リツコの遣り取りから、ネルフがエヴァンゲリオンと言う化け物を科学と人の心で抑えようとしている事や、エヴァンゲリオンの暴走と人の心とが関係している事が分かります。第3使徒サキエル戦でエヴァンゲリオン初号機が暴走したのは碇シンジの反応が消えてからでしたし、エヴァンゲリオン零号機の起動実験中に起きた暴走は綾波レイの精神的不安定が原因のようでしたので、エヴァンゲリオンを動かす事とパイロットの心との間に関係がある事は想像出来得るところではありますが、それを明言したのはこの場面が初めてです。

質疑応答の最後に赤木リツコはネルフの主力兵器(エヴァンゲリオン)以外では敵性体(使徒)は倒せないと主張しますが、時田シロウは(N2地雷にすら耐え、エヴァンゲリオンで無ければ無効化出来ない)「ATフィールド」の事も知っていて、それも時間の問題だと言っていました。

言い返す言葉を失った赤木リツコは悔しそうにしていました。

控え室

会場では時田シロウに対して本気で対抗する事も無いと言った感じの葛城ミサトでしたが、控え室に帰った後はロッカーを蹴飛ばしながら悔しがっていました。この葛城ミサトを見ると同じ皮肉でも碇シンジの皮肉は可愛いものなのかも知れないと思いました。

葛城ミサト :
「あの俗物どもが。どうせ内の利権にあぶれた連中の腹癒せでしょ」

葛城ミサトが言うには(JA(ジェット・アローン)を開発したのは)ネルフの利権にあぶれた連中との事ですが、質疑応答の中で時田シロウが何かに付けてエヴァンゲリオンを比較の対象(非難の対象)として持ち出していた辺りや、ネルフが超法規的に保護されていて責任を取らずに済む事に対して皮肉を言っていた辺りからすると確かにそう思えます。そして、そうだとするならば、多くの出席者が見ている前で相手(ネルフ)を貶める事に積極的だったのは正に「腹癒せ」だったのだと思います。ネルフをこの実演会に招待したのも自分達が作ったJA(ジェット・アローン)を見せる事で当て付けようとしているだけなのかも知れません。

赤木リツコ :
「自分を自慢し褒めてもらいたがっている、大した男じゃないわ」

赤木リツコはJA(ジェット・アローン)云々よりも時田シロウに対して腹を立てているようでした。相手を貶める事で自分達を良く見せようとしたり、質問と関係の無い事を持ち出して皮肉を言ったりしていましたので、腹を立てるのも当然かも知れません。

赤木リツコ :
「極秘情報がだだ漏れね」

外部に極秘情報を色々と知られている事に対しての赤木リツコの台詞です。姫の好きな台詞です。

葛城ミサト :
「諜報部は何やってるのかしら」

この後の展開を見るときちんと仕事はしていたようですが、葛城ミサトは何も知らないようなのでそう思うのも当然かも知れません。

JA(ジェット・アローン)起動

管制室へと場所を変えてJA(ジェット・アローン)の行使運転が開始されます。

JA(ジェット・アローン)起動時。起動用OSの読み込みが実行されましたが、その読み込み途中、突然、「DELET」の文字が表示されていました。

ここで読み込んでいたオペレーティングシステムは「ジェット・アローン起動用オペレーティングシステム Ver.2.2.1c」となっていました。

OS読み込み中に「DELET」が表示されたJA(ジェット・アローン)でしたが、起動は成功し、その後、歩行を開始。きちんと歩いていました。

しかし、歩き始めると直ぐにリアクター(原子炉)の内圧の上昇(それと共に1次冷却水の温度の上昇)が起こっていました。管制室では直ぐに減速材の注入による対処を試みますが、注入のための仕組みが動かずにに失敗。そこで緊急停止を行おうと停止信号を送りますが、JA(ジェット・アローン)はこれを受信せず、制御不能に陥っていました。

制御不能となったJA(ジェット・アローン)はそのまま歩き続け、見物人がいる管制室を踏み壊し、更に直進してました。

既にJA(ジェット・アローン)の原子炉は制御棒が作動しない状態(=原子炉の反応速度を制御出来ない状態=緊急停止も出来ない状態)となっていて、このままだと炉心融解(炉心熔融、メルトダウン)()の危険があるようでした。

(姫は原子炉に就いては詳しくはありませんが、炉心熔融(メルトダウン)となればJA(ジェット・アローン)の原子炉(炉心)から外部へと燃料棒(核燃料)が落ち、原子炉外部で燃料棒が核分裂し続ける事態になると思って良いのでしょうか...。)

JA(ジェット・アローン)にはあらゆるミスを想定して全てに対処すべくプログラムを組んであったらしく、時田シロウは「ありえない事態」だと驚いていました。

JA(ジェット・アローン)が自動停止する確率は僅か0.00002パーセントのようでした。

葛城ミサト :
「希望を待つより捨て身の努力よ」

JA(ジェット・アローン)を停止させる最後の手段として全プログラムをデリートする方法があるらしく、葛城ミサトはそのためのパスワードを教えるようにと時田シロウに迫ってました。

ですが、全プログラムをデリートするパスワードは最高機密となっているらしく、時田シロウにはそれを口外する権限は無いようでした。そこで内務省長官他に電話をして許可を得ようとしますが...中々許可を得られずに「たらいまわし」にされた後、結局は命令書待ちの状態になっていました。

しかし、それでは炉心融解(熔融)までに間に合いそうも無く、葛城ミサトは独断での行動へと移る事を決め、エヴァンゲリオン初号機と碇シンジを向かわせるようにネルフに連絡します。葛城ミサトはJA(ジェット・アローン)を自分の手で直接止めるつもりのようでした。「希望を待つより捨て身の努力」を自ら実行しようとしているようです。

これから行おうとしている事を葛城ミサトから聞いた時田シロウは越権行為である事を分かっていながらプログラム消去のパスワードを葛城ミサトに教えます。パスワードは「希望」でした。

ジェット・アローン起動用オペレーティングシステム Ver.2.2.1c

JA(ジェット・アローン)の起動時に読み込まれたOS。「ジェット・アローン起動用オペレーティングシステム Ver.2.2.1c」とある。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

エヴァンゲリオン初号機の到着

輸送用の航空機に運ばれてエヴァンゲリオン初号機が到着。この時、炉心融解(炉心熔融)の危険は5分以内に迫っていました。

作戦前、葛城ミサトがJA(ジェット・アローン)の活動を停止させるためにJAに取り付こうとしている事を知った碇シンジは高い危険を伴う事から葛城ミサトの事をとても心配していました。

作戦開始

飛行状態の輸送航空機から切り離されたエヴァンゲリオン初号機は、着地後、JA(ジェット・)へと向かって走ります。エヴァンゲリオン初号機の右手には葛城ミサトの姿がありました。そして、JAに追い付いたエヴァンゲリオン初号機がJAの動きを止めると葛城ミサトはJAへと乗り移り、エヴァンゲリオン初号機はJAの動きを押さえる役に回り、葛城ミサトはパックパックからJA内部へと入っていました。

高熱状態の内部を進み、非常用主導制御室(主)の内部へと入った葛城ミサトは室内にあったそれらしき装置にプログラムをデリートするパスワード「希望」を打ち込みます。しかし、パスワードを打ち込んだ装置の画面には「ERROR」の文字が表示され、まさかと思いながら再び「希望」と打ち込み直しますが、それも「ERROR」と表示されていました。ここで葛城ミサトはJAのプログラムが変えられている事に気付いたようでした。(パスワード入力前に装置が起動したOSは「ジェット・アローン起動用オペレーティングシステム Ver.2.2.1c」。JA(ジェット・アローン)の起動時に読み込んでいたものと同じです。)

JA(ジェット・アローン)の動力炉に臨界が迫る中、葛城ミサトは一か八かで制御棒を人力で動かそうとそれを押し始めますが、制御棒は簡単には動かず、臨界点突破は防げそうも無いように見えました。しかし、動力炉が臨界に達したかと思われた瞬間、それに合わせたかのようにプログラムが再起動。そして、プログラムの再起動と共にJA(ジェット・アローン)は正常状態へと戻り(制御棒の動作も正常になり)、その活動を停止していました。

この時に起動したOSは「ジェット・アローン再起動用オペレーティングシステム Ver.2.1.1b」でした。起動(BOOT)用では無く再起動(REBOOT)用となっていてました。バージョンを見ると起動時に読み込まれたものよりも古いリビジョンのOSのようです。画面の文字は起動時に読み込まれたものがオレンジ色だったの対し、こちらは緑色でした。

ここでのOS(古いリビジョンのOS)が「再起動用」となっている事から、起動用OSに何らかの問題があった際に読み込む再起動用のOSとして旧リビジョンのOSを用意してあったのかも知れません。臨界点突破寸前まで働かないように(臨界点突破寸前で働くように)手が加えられていた事になりますが。

赤木リツコ :
「あの馬鹿」

赤木リツコはJA(ジェット・アローン)の暴走に慌てた様子を見せる事もありませんでしたし、葛城ミサトに対するこの台詞から見ても今回の暴走から停止に至るシナリオを予め知っていたようです。

葛城ミサト :
「奇跡は用意されていたのよ、誰かにね」

碇シンジは葛城ミサトの無事を確認し、奇跡が起きたと喜んでいましたが、葛城ミサトはこれが最初から仕組まれいた事であった事に気付いていました。

ジェット・アローン再起動用オペレーティングシステム Ver.2.1.1b

原子炉が臨界を迎える直前に読み込まれたOS。「ジェット・アローン再起動用オペレーティングシステム Ver.2.1.1b」とある。

[ 画像引用元 : 新世紀エヴァンゲリオン (c) GAINAX ]

執務室

赤木リツコ :
「葛城一尉の行動以外は全てシナリオ通りです」

碇ゲンドウに報告を行う赤木リツコの台詞です。

ここでの「シナリオ」は冒頭で加持リョウジが言っていた「シナリオ」と同じものであると思われます。全てがネルフの掌の上での出来事であったようです。

JA(ジェット・アローン)は例え正常に動作したとしてもそれで使徒に勝てるかというと...そうは見えず、JAによってネルフの存在意義が問われるような事にはなりそうも無いように思え、些細な事として放っておいても良いように思うのですが、偉い人達も絡んでいたようですし、ネルフにとって色々と鬱陶しい事や目障りに感じる事があったのかも知れません。それを大人しくさせるための機会としてはJAのお披露目会は良い機会だったと言えそうです。

赤木リツコの隣には謎の男が立っていましたが、これが諜報部の人間なのでしょうか。

葛城家の朝 3

葛城家の朝。葛城ミサトは寝坊し、朝からビールを飲むと言っただらしない姿に戻っていました。

碇シンジは葛城ミサトを見る表情や態度からして葛城ミサトのこの姿を快くは思っていないようです。

その後、碇シンジは登校中に鈴原トウジと相田ケンスケに対して普段の家の中でのだらし無く、ずぼらで、みっとも無い葛城ミサトの事を不満そうに話していました。

相田ケンスケ :
「裏やましな、それって」

相田ケンスケ :
「他人の俺達には見せない本当の姿だろ。それって家族じゃないか」

不満を溢す碇シンジに対しての相田ケンスケの台詞です。

この台詞に碇シンジは少し嬉しそうにも見える笑顔を見せていました。

第七話「人の造りしもの」の終わりに

朝食時に葛城ミサトに対して遠慮の無いものの言い方を見せていた碇シンジ。葛城ミサトに初めて会った時からその傾向はありましたが、人見知りする事も無く初対面の相手に対して皮肉を言えるところや、相手の目の前で遠慮無く皮肉を言って退ける碇シンジの姿は姫には兵に見えました。姫は人見知りをする方ですし、初対面の相手や心を許していない相手に直接的に皮肉を言うような事は出来ませんので。

この話では、僅かではありますが、セカンドインパクトとサードインパクトとに就いてが語られていました。これにより、セカンドインパクトが南極で発見した使徒の調査中に起こったものであり、南極への隕石の衝突と言うのは隠蔽のために作られた表向きの原因であった事、今後、サードインパクトが起こる可能性があり、それに使徒が関係している事、そのサードインパクトを防ぐためにネルフが存在している事が分かりました。まだまだ謎は多いと言えますが、それが少しずつ見えて来る辺りが「エヴァンゲリオン」の面白さの一つでもあるように思います。

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